(3)沖積層の変形
綾瀬川沿いに発達する沖積低地は、深作付近を境にその分布幅が変化し、東宮下より南で幅が1.5qになるのに対して、それより北側では幅が1q以下と狭くなっている。この沖積低地の幅が広くなる膝子・柏崎地区の沖積層についてハンドオーガーボーリング(図2−2−4参照)で検討し、珪藻分析を行い、綾瀬川低地に侵入した縄文海進の海成層の上面高度について考察した。その結果を図2−2−5に示し、海成層の上面は膝子付近では海抜90p、柏崎付近では海抜2.2mを示し、両地点間には約1.3mの高度差が認められるとしている。