(2)加納地区における台地面の高度差
図2−2−3でみられるように、加納地区においても深作地区と同様な地形が認められる。すなわち、図2−2−3の南西部、坂田や倉田の南方の台地面は標高が20m前後の平坦面であり、同図の北東縁である綾瀬川の低地に面するところは、標高14m前後の北東へ緩く傾斜する台地面を示し、台地は高・低2つの地形面に分けることができる。図2−2−3の北西部の桶川市加納中学校の北側から南南東方向にある伊奈町小針小学校の北部にかけて、崖線が走っていて、これが上記の高・低2つの台地面の境界を示している。この崖線でわけられる2つの台地面は、深作近くの見沼代用水東縁を挟んで認められる高・低2つの台地面と同様であり、高度差は約6mであり、この高度差は綾瀬川断層により生じた変位量と推定している。