3−2 上町断層帯北部(佛念寺山断層付近)

北部地域では、豊中市のしょうじ幼稚園の露頭にて大阪層群が直立し、東上がり西落ちの構造が観察された(図3−2)。さらに、大阪府が平成8年度活断層調査で実施した天竺川群列ボーリングからも、佛念寺山断層を挟んで大阪層群が大きく食い違っていることが明らかにされた(図3−3)。

佛念寺山断層の南端の神崎川河川敷では、地質調査所が浅層反射法探査を実施し、佛念寺山断層の延長部に地層の撓曲構造が観察されることを明らかにした(図3−4図3−5)。この構造はさらに南部の淀川河川敷で実施された反射法地震探査でも捕らえられており(図3−6図3−7)、佛念寺山断層から上町断層に向けて、一連の断層として連続する可能性が高い。本委員会では、この間に新たに断層線を追記した。