コアの肉眼観察、火山灰分析、古地磁気測定の結果、No.1孔ではMa3〜10層までの8枚の海成粘土層を、No.2孔ではMa3〜7層の5枚の海成粘土層を決定した。また、火山灰はNo.1孔では八町池T、トヨダ池(?)、アズキの3枚の火山灰、No.2孔では、カスリ、八町池T、サクラ、狭山火山灰と、同定できなかった2枚の火山灰が観察された(図2−12、図2−13)。
平成8年度の反射断面図と柱状図を対比してみると、No.1孔(CMPNo.100付近)の標高90m付近の明瞭な反射面はMa10層の下面と、標高220m付近の反射面はMa4層の下面と一致する。また、No.2孔(CMPNo.450付近)の標高30m付近の反射面はMa3層の下面もしくは、アズキ火山灰層に対応する。その他の反射面については、海成粘土間の粗粒層に反射断面中の縞模様の黒い部分(低速度層)が対応し、Ma3〜Ma10層についての柱状図と反射構造は概ね一致すると考えられる。