2−6−2 古地磁気測定結果

これまでの研究から、Ma3とMa4の間で古地磁気は正帯磁から逆帯磁に変化することが分かっている。これを用いて、アズキ火山灰までの深度を予測し、調査を円滑に進めるため、また、火山灰データと合わせて層準を決定する資料とするために、海成粘土層中で古地磁気測定を行った。結果は以下の通りである。詳細は表2−4に示す。

<No.1孔>

・ 深度238.60m(標高‐201.60m) 正帯磁

・ 深度238.80m(標高‐201.18m) 正帯磁

・ 深度239.40m(標高‐202.40m) 正帯磁

・ 深度239.60m(標高‐202.60m) 正帯磁

・ 深度239.80m(標高‐202.80m) 正帯磁

・ 深度253.70m(標高‐216.70m) 逆帯磁

・ 深度253.90m(標高‐216.90m) 逆帯磁

・ 深度254.60m(標高‐217.60m) 逆帯磁

・ 深度254.80m(標高‐220.80m) 逆帯磁

以上の結果より、深度233.83〜245.20mの粘土層はMa4層、深度251.82m〜255.00までの粘土層はMa3層であることが判明した。

<No.2孔>

・ 深度66.95m(標高‐45.95m) 逆帯磁

・ 深度67.05m(標高‐46.05m) 逆帯磁

・ 深度67.60m(標高‐46.60m) 逆帯磁

・ 深度67.70m(標高‐46.70m) 逆帯磁

以上の結果より、深度53.90〜70.00mの厚い粘土層はMa3であることが判明した。