(2)No.2ボーリング(掘削深度70m)

C層(0.00〜6.10m):段丘層

シルトと砂礫層の互層である。

砂礫層は灰褐〜黄褐色を呈する。礫は径数mm〜50mm、淘汰は悪い。亜円礫主体で一部に角礫を含む。基質はシルトから粗砂であり、礫種は砂岩・チャートなどである。

シルト層は淡緑灰〜暗褐色を呈し礫混じり、砂混じりである。上部のシルトは最大径30mmのチャートの亜円礫を含む。下部のシルト層は間に腐植土を挟む。細礫が混入し、最下部では細砂を呈する。

A層(6.10〜70.00m):大阪層群上部(Ma3〜Ma7)

A層は大阪層群の海成粘土及び砂・砂礫層の互層である。火山灰層および層相よりMa3からMa7の海成粘土層を区別した。

・6.10〜12.90m(Ma7)

灰緑色を呈する粘土層である。上部では植物根が観察される。

・12.90〜17.30m

灰〜暗灰、淡緑灰を呈する砂礫、礫混じり砂、シルトの互層である。

砂礫層は径10〜30mmの亜円〜亜角礫主体、基質は細〜中砂である。砂質部と礫が不規則に互層をなす。礫は淘汰が悪い。

礫混じり砂層は径10mm程度の亜円礫を含み、砂は細〜粗砂である。シルトは細礫や砂を含む。

・17.30〜32.30m(Ma6)

淡緑灰〜緑灰色を呈する粘土層である。

・32.30〜34.43m

灰緑色を呈する砂礫層である。礫は径10mm以下の亜角〜亜円礫からなり淘汰は悪い。基質は細〜粗砂である。

・34.43〜37.88m(Ma5)

灰緑色を呈する粘土層である。

36.00〜36.40m付近に灰白色火山灰を挟む。火山灰は八町池T火山灰である。

・37.88〜42.52m

灰、暗灰〜緑灰色を呈する礫混じりシルトから砂層である。

上部の礫混じりシルト質砂層は細〜中砂主体であり、下部は細礫が混入する中〜粗砂を呈し、上方細粒化が見られる。

下部の礫混じり砂は細から粗砂が不規則に互層し、一部にシルトを挟む。

・42.52〜52.65m(Ma4)

灰緑色を呈する粘土層である。

一部にシルトから細砂層を挟む。

・52.65〜53.90m

緑灰〜暗灰色を呈する礫混じり砂層である。

砂は細〜中砂であり、一部に細礫が不規則に混入する。

・53.90〜70.00m(Ma3)

緑灰〜灰緑色を呈する粘土層である。

67.15〜67.60mは灰〜淡緑灰を呈する火山灰層である。火山灰はアズキ火山灰である。