シルトと砂礫層の互層である。
砂礫層は灰褐〜黄褐色を呈する。礫は径数mm〜50mm、淘汰は悪い。亜円礫主体で一部に角礫を含む。基質はシルトから粗砂であり、礫種は砂岩・チャートなどである。
シルト層は淡緑灰〜暗褐色を呈し礫混じり、砂混じりである。上部のシルトは最大径30mmのチャートの亜円礫を含む。下部のシルト層は間に腐植土を挟む。細礫が混入し、最下部では細砂を呈する。
A層(6.10〜70.00m):大阪層群上部(Ma3〜Ma7)
A層は大阪層群の海成粘土及び砂・砂礫層の互層である。火山灰層および層相よりMa3からMa7の海成粘土層を区別した。
・6.10〜12.90m(Ma7)
灰緑色を呈する粘土層である。上部では植物根が観察される。
・12.90〜17.30m
灰〜暗灰、淡緑灰を呈する砂礫、礫混じり砂、シルトの互層である。
砂礫層は径10〜30mmの亜円〜亜角礫主体、基質は細〜中砂である。砂質部と礫が不規則に互層をなす。礫は淘汰が悪い。
礫混じり砂層は径10mm程度の亜円礫を含み、砂は細〜粗砂である。シルトは細礫や砂を含む。
・17.30〜32.30m(Ma6)
淡緑灰〜緑灰色を呈する粘土層である。
・32.30〜34.43m
灰緑色を呈する砂礫層である。礫は径10mm以下の亜角〜亜円礫からなり淘汰は悪い。基質は細〜粗砂である。
・34.43〜37.88m(Ma5)
灰緑色を呈する粘土層である。
36.00〜36.40m付近に灰白色火山灰を挟む。火山灰は八町池T火山灰である。
・37.88〜42.52m
灰、暗灰〜緑灰色を呈する礫混じりシルトから砂層である。
上部の礫混じりシルト質砂層は細〜中砂主体であり、下部は細礫が混入する中〜粗砂を呈し、上方細粒化が見られる。
下部の礫混じり砂は細から粗砂が不規則に互層し、一部にシルトを挟む。
・42.52〜52.65m(Ma4)
灰緑色を呈する粘土層である。
一部にシルトから細砂層を挟む。
・52.65〜53.90m
緑灰〜暗灰色を呈する礫混じり砂層である。
砂は細〜中砂であり、一部に細礫が不規則に混入する。
・53.90〜70.00m(Ma3)
緑灰〜灰緑色を呈する粘土層である。
67.15〜67.60mは灰〜淡緑灰を呈する火山灰層である。火山灰はアズキ火山灰である。