坂本断層については、昨年度調査でトレンチ及びトレンチ先行ボーリングを実施した。しかし、断層の撓曲部の一部しか捉えることができず、平均変位速度、総変位量等を求めるに至らなかった。よって、本年度は昨年度のトレンチ先行ボーリングよりも更に断層から離れたところで上盤下盤に各1本ずつの追加ボーリングを行い、それらを明らかにする。以下、本調査地域を阪本地区とよぶ。
久米田池断層については、幅広い撓曲帯と思われる断層中部域において群列ボーリングを行うと共に、断層南部域でトレンチ調査を実施し、この地域の過去からの断層活動を明らかにする。なお、群列ボーリング実施地域を岡山地区、トレンチ実施地域を尾生地区と称する。