5−3−1 調査用地の設定

ボーリング調査により大阪層群上面、低位段丘礫層基底面において約60cmの落差が確認された。空中写真により判読された断層崖の高さが約1.6mあるのに対し、崖の高さが段丘礫層基底面落差より小さいため礫層を切る活断層の存在が疑問視された。

しかし、大阪層群が20〜30゚傾斜していることや、同一と思われる火山灰層に約14mの落差が認められることにより、大阪層群中に断層もしくは撓曲構造の存在が推定された。また、大阪層群がトレンチで掘削できるほどの深さ(2〜4m)に分布し、トレンチにおいて大阪層群の構造が確認できるため、トレンチ掘削を行うこととした。

掘削範囲は断層崖を挟んで東西約10mを設定した。