試錐機は掘削予定深度の2倍以上の公称能力を有するものを使用し、口径は86mmでおこなった。
オールコアサンプリングを行うため、トリプルチューブサンプラー(図5−4)を用いた。このサンプラーは三重管構造になっている。つまり、地盤を掘削するように回転するアウターチューブ、ベアリングでアウターチューブと縁が切られ回転しないようになっているインナーチューブ、試料を入れるようにインナーチューブの内側に内蔵されているライニングチューブからなっている。採取方法は、アウターチューブの回転により貫入抵抗を低減しながら、アウターチューブの先端より下に突出しているインナーチューブ内に不攪乱試料をいれ、この内側に内蔵されているライニングチューブにその不攪乱試料を格納するものである。今回用いたサンプラーのライニングチューブは筒状ビニールでコアパックと呼ばれている。