各ボーリング地点での沖積層の分布および層相は表4−5のとおりである。いずれの地点においても沖積層の分布は薄く、推定断層位置の上盤側と下盤側での層厚の顕著な違いは認められない。
(2)大阪層群
各ボーリング地点での大阪層群の層相および推定される層準は表4−6の通りである。 No.2およびNo.3中の海成粘土層から八町池火山灰層が検出されたことから、この海成粘土層がMa5層であることが特定できた。Ma5層との層序的関係から推定すれば、No.2上位の海成粘土層はMa6層、No.3下位の海成粘土層はMa4層となる。ただし、No.2の12.20〜18.63m間の粘土層が海成粘土層である可能性も否定できず、この場合はこの粘土層がMa6層、上位の粘土層がMa7層となる。しかし既存地質図(図4−2)によればMa7層の分布はボーリング地点よりさらに西方である。したがってNo.2上位の海成粘土層はMa6層に対比される可能性が高い。
一方、No.4およびNo.5地点の大阪層群が同層群下部〜最下部の淡水成相からなることは既存の地質図(図4−2)から見ても明らかである。