分析方法はYoshikawa(1984)にしたがった。主な手順は次の通りである。
・火山灰を水洗篩別し、細粒砂サイズにそろえる。
・超音波洗浄により粒子に付着した粘土分等を除去する。
・プレパラートを作成し偏光顕微鏡にて鉱物組成(軽鉱物・重鉱物および火山ガラス)を計数する。
・分散法により火山ガラスの屈折率を測定する。
・重鉱物を重液分離(ブロモフォルム使用)し、偏光顕微鏡にて重鉱物組成を計数する。
大阪層群中には数十層の火山灰層が挟まれるが、それぞれが特徴的な岩石記載的性質をもっており、識別が可能である。分析結果から、ボーリング間の同一火山灰層準の認定および既往文献に示される既知の火山灰層との対比を考察することが可能である。