計画測線沿いに２０ｍ間隔で測定点をマーキングし，中心線・水準測量により全測 定点のレベルおよび座標を求めた．なお，マーキングはペイントを用いた．

�A受震器およびケ−ブル，アンプボックスの設置

地震計は１受震点に９個グル−プ／ｃｈのものを使用し，各受震点を中心として測定方向に約２ｍ間隔で拡げた．植栽部では地面に直接スパイクを突き刺す方法により固定・設置したが，舗装（歩道・車道）部ではピックスタンドにより固定・設置した．

　 　９個の地震計は３個ずつ直列に結線されたものが３並列に結線されており，９個で１つのアナログ信号にして観測装置への入力とする．このように１測定点に多数個の地 震計を設置して観測することを，グル−ピングと呼んでいるが，この目的は，ａ）反射 波観測においてノイズとなる表面波を減衰する．Ｂ） 受震器の感度を増す．Ｃ）測定点間隔が荒いために起こる波数領域でのエイリアスを防ぐ．等である．

　 つぎに，今回使用した探鉱機はテレメトリー型であり，観測本部から送られるコマンドに従って，地震計の信号（アナログデ−タ）をデジタルデ−タに変換するアンプ ボックス（ＲＳＵ）を４受震点毎（８０ｍ）に，また，観測本部（ＣＲＵ）と各アンプボックス間の コマンド，データの伝送のためケーブル（ＤＴＣ）を，それぞれ地震計の脇に設置した．