1−2−1 目的
断層が引き起こす直下型地震に対して万全の体制を整えるためには,断層の正確な位置の把握,およびその構造の解明,活動履歴を調査する必要がある. 大阪平野部においては,1kmにもおよぶ厚い堆積物が地下に埋積している.このことを考慮して,本調査ではその構造解析にバイブロサイス地震波探査を用いた.さらに,変位量および活動履歴解明のため,断層により形成された上町台地とその両側の3地点でボーリング調査を実施した(
図1−1
).