(4)LINE−D(豊成地区,)
LINE−D(豊成地区,図4−1−20)比抵抗構造は39m地点を境にして深部構造に南側(左側)と北側(右側)で違いが見られる。北側地域では、地表から1mで80〜100Ω・mを示す部分が耕作土や堆積粘土層に、その下位で200〜500Ω・mを示す部分が礫層に、深度5〜6m以深で80〜140Ω・mの値を示す部分が基盤岩にそれぞれ相当すると解釈した。なお、基盤岩内部で、局所的に32m地点に低比抵抗値が見られる。一方南側では500Ω・m以上の高比抵抗値を示す部分が卓越している様子が見られる。距離22m地点の礫層内に低比抵抗値を示す部分が見られ、すぐ南側では基盤構造に窪みが見られる。しかし、LINE−Aのように50Ω・m以下の低比抵抗値を示す部分が見られないことから、本測線上では22m地点およびその南側に断層運動に関係するなんらかの地質的な変化がある可能性があるが、大きく基盤構造を変化させるようなものではないと解釈した。