基盤岩は三郡変成岩類の泥質片岩及び塩基性片岩で構成され、それらの破砕帯は確認できていない。
被覆層は主として崖錐堆積物であり、さらに4層に区分できる。下位から拳〜人頭大の巨礫混じりの砂礫層(G1層)、小豆大の細礫層(G2層)、砂層、腐植物を挟在したくるみ大礫が多い中礫層(G3層)、及び小豆大の細礫層(G4層)が堆積し、最上位は耕作土となっている。
(2)電気探査結果
堅硬な基盤と考えられる高比抵抗ゾーン R≧400Ω−mが山体に分布し、その上位に帯水性の砂礫層(G2層相当)が低比抵抗ゾーン R≦140Ω−mとして現れている。断層の可能性は高比抵抗ゾーンの切れる位置と低比抵抗ゾーンの切れる位置に推定できるが、全般に比抵抗値が高く幅広い破砕帯は期待できない。