1 調査概要

岡山県の活断層の内、活動度が高く、規模(延長距離、変位量)の大きなもので、地域地震防災対策の観点から重要な活断層を対象にして、その調査を行うものである。

(1)調査件名 ;平成7年度地震調査研究交付金

大原断層に関する調査

(2)調査期間 ;平成8年7月26日〜平成8年12月25日

(3)調査範囲 ;岡山県津山市、英田郡、勝田郡、苫田郡、兵庫県佐用郡、宍粟郡および鳥取県八頭郡にまたがる地域(津山市、大原町、奈義町、加茂町、勝北町、東粟倉村、西粟倉村、阿波村、佐用町南光町、山崎町、智頭町の1市9町3村の地区)(図1−1

(4)調査目的 ;山崎断層系は、岡山県から兵庫県にかけて、北西−南東方向 に雁行状に延びる活断層群である。“新編日本の活断層”活断層研究会(1991)ではさ約80Kmで活動度B級の活断層と評価されているものでり、岡山県下に延びる山崎断層系の主要な部分として大原断層等がある。本調査はこの活断層を対象に地形・地質調査、物理探査、ボーリング調査、トレン チ調査等を実施し、この活断層の正確な分布位置の特定、規模(長さ)の特定、単位変位量の解明および再来間隔と最新の活動時期等の活動履歴の把握を行う。そして、長期的な地震発生の可能性について評価を通して地震防災対策上必要な基礎資料を得ることを目的としている。

(5)調査内容 ;調査内容および調査の流れを図1−3に、調査数量を表1−1−1表1−1−2表1−1−2−1表1−1−3に示す。尚、大原町西町地区、金谷地区、勝田町豊成地区の調査位置を図1−4図1−5図1−6図1−7図1−8に示す。

(6)発注期間 ;岡山県地域振興部

(7)調査担当 ;株式会社ダイヤコンサルタント

主任技術者 松井和夫(技術士:応用理学)

現場代理人 山戸武史(技術士:応用理学)