3−2−7 別府湾内の主要活断層に関する活動度評価の総括

図3−13に別府湾内の主要断層のイベント解析結果を、また表3−6に活動性評価の総括表を示す。これら別府湾内の断層の最新イベントは概ね500−1000yBP付近で共通しており、前述の通り暦年代補正値から慶長豊後地震に相当するものである可能性が高い。最新よりひとつ前のイベントはYf−1層の前後に集まっているが、明らかにYf−1以降にイベントが起きているもの(亀川沖西断層、中央断層(西)、杵築沖断層北側)と、Yf−1以前にイベントが存在している可能性のあるもの(豊岡沖断層、杵築沖断層南側、中央断層(東)、大在沖断層)に分かれることが考えられる。いずれにせよ、各断層の活動間隔と最新活動時期から判断して、ごく近い将来近い将来に地震が発生する確率は低いものと考えられる。

活動度評価では別府湾中央断層(東・西)、杵築沖断層(北・南)がA級(変位量>1m/1000年)、その他はB級(1>変位量>0.1m/1000年)と判定された。