2−1−2 豊岡沖断層
日出沖断層系に属する豊岡沖断層は、別府市沿岸部、日出町の沖合に位置している。過去の調査結果から鬼界−アカホヤ火山灰以降の活動度はB級以下(平均変位速度:1m/千年未満)とみられるが、その位置は別府湾中央断層の延長部にあたる。豊岡沖断層についてはこれまでも調査・研究が行われているものの、付近の堆積物の状況から断層の最新活動時期が不明瞭で、この為活動性評価についても不確定な状態であった。平成12年度調査で中央断層の調査は行っているものの、東部・西部で活動時期にずれがみられ、延長部にあたる豊岡沖断層に関しても中央断層とは活動時期が異なる可能性が考えられる。今年度調査では、調査対象とすることにより豊岡沖断層の活動年代を決定する為のデータを集積し(主にピストンコアリング試料による年代測定データ)、活動性評価を確定させることを目的とする。