4−1−2 日出地域の断層群

海成段丘面上に東西方向の段差地形からなるリニアメントがみられる。Aso−4との関係からみて、これらの段丘面は大部分が下末吉面相当のいわゆる「中位」段丘面と考えてよい。

地形面の変位量・露頭が確認できた変位量からみると、活動度はいずれもC級である。また、最新活動時期については、全域で表層の浸食が卓越し、火山灰の分布が乏しいこともあり、K−Ah火山灰以降に活動した証拠は得られていない。

いくつかの沢・河川がリニアメントを横断する位置で平坦面をつくっており、これらの場所でトレンチ調査を行うことで活動性についてのデータが得られる可能性がある。