・松田 時彦(1990):最大地震規模による日本列島の地震分帯図.地震研彙報,65,289−319.
※別府−万年山断層帯を主要起震断層の一つとして位置付けている。
・松田 時彦(1995):活断層.岩波新書,242p.
※別府−万年山断層帯の特色と日本列島全体の中での位置づけをまとめている。
2.調査地域の活断層に関する文献
・千田 昇(1979):中部九州の新期地殻変動−とくに第四紀火山岩分布地域における活断層について.−岩手大学教育学部研究年報,39,37−75.
※池田(1979)と並ぶ調査地域の活断層の先駆的研究。主として地形学的観点から検討。
・千田 昇(1992):中部九州の活断層−九州における中央構造線の第四紀活動−.地質学論集,40,39−51.
・池田 安隆(1979):大分県中部火山地域の活断層系.地理学評論52−1,10−29.
※千田(1979)と並ぶ調査地域の活断層の先駆的研究。主に地形学的観点から検討。
・活断層研究会(1980):日本の活断層−分布図と資料−.東京大学出版会,363p.
・活断層研究会(1991):新編 日本の活断層−分布図と資料−.東京大学出版会,437p.
※上の2報告は、国内全域の活断層についての総括。確実度の区分表。
・九州活構造研究会(1989):九州の活構造.東京大学出版会,553p.
※調査地付近の活断層の分布・活動性についての総括。
・田力 正好,池田 安隆,中田 高,岡田 篤正,千田 昇,宇根 寛(2000):都市圏活断層図「森」,都市圏活断層図 1:25,000!国土地理院技術資料 D.1−No.375, , ,1 sheet,(日本地図センター)
・千田 昇,池田 安隆,中田 高,岡田 篤正,宇根 寛(2000):都市圏活断層図「別府」,都市圏活断層図 1:25,000!国土地理院技術資料 D.1−No.375, , ,1 sheet,(日本地図センター)
・中田 高,今泉 俊文(編)(2002):活断層詳細デジタルマップ.東京大学出版会,60p.
※縮尺1/25,000の活断層分布図。
3.大分県中部地震に関する文献
・気象庁地震課(1975):1975年4月21日の大分県中部地震について,地震予知連絡会報,14,
115−118.
・HATANAKA,Y.and SHIMAZAKI,K.(1988):Rupture Process of the 1975 Central Oita, Japan, Earthquake. J.Phys. Earth, 36,1−15.
・村井 勇,松田 時彦(1975):1975年大分県中部地震の被害調査報告−特に被害・地変と活断層との関係について.地震研彙報,50,303−327.
※大分県中部地震の震源近くで、左の横ずれを示す地表変位を確認。被害分布図あり。
・村井 勇,金子 史朗(1975):大分県中・西部の構造地形と大分県中部地震.地震研彙報,50,329−342.
※調査地域を含む地域の活断層地形解析を含む。大分県中部地震との関連を検討。
・山科 健一郎,村井 勇(1975):1975年大分県中部地震・阿蘇北部地震のメカニズムについて、とくに活断層との関係,地震研彙報,50,295−302.
※大分県中部地震のメカニズム(左横ずれを伴う南落ちの正断層)を解明。
・首藤 次男,山崎 達雄,林 正雄,森山 善蔵,村井 勇,松田 時彦,亀山 徳彦(1976):大分県中部地震(1975年4月21日)の地質的背景,昭和50年度 文部省科学研究費補助金 自然災害特別研究(1)002040報告書「1975年大分県中部地震の活動と被害に関する調査研究報告,66−84。
※レークサイドホテル付近の変状分布図。
・三浪 俊夫,久保寺 章(1976):大分県中部地震の地震活動, 昭和50年度 文部省科学研究費補助金 自然災害特別研究(1)002040報告書「1975年大分県中部地震の活動と被害に関する調査研究報告,66−84.2−14.
※発震機構の見直し。
・渇棊p地質調査事務所(1975):1975年4月21日大分県中部地震の被害状況(社内資料),69p.
※縮尺1/5万の被害分布図付き。
3.主として地形・地質に関する文献
・星住 英夫,小野 晃司,三村 弘二,野田 徹郎(1988):別府地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,131p.
※調査地域西部の地質の総括。中期更新世の軽石流堆積物の識別基準を引用(表3−2−2)。
・磯 望,池田 安隆(1979):中部九州万年山周辺の万年山溶岩のフィッション・トラック年代,第四紀研究,18,(3),165−168.
・鎌田 浩毅(1985):熊本県宮原西方の火山岩類の層序と噴出年代−九州中北部の火山活動の時代と分布−,地質学雑誌,91,4,289−303.
・鎌田 浩毅(1985):九州中北部における火山活動の推移と地質構造,地質調査所報告,264,33−64.
・Kamata H.(1989):Shishimuta caldera, the buried source of the Yabakei pyroclastic flow in the Hohi volcanic zone, Japan,Volcanl.,51,41−50.
・Kamata H.(1989):Volcanic and structural history of the Hohi volcanic zone, central Kyushu, Japan,Volcanol.,51,315−332.
・鎌田 浩毅(1991):テフラの14C年代により明らかにされた九重火山の噴火史,日本火山学会講演予稿集,2,71.
・鎌田 浩毅,壇原 徹,伊藤 順一,星住 英夫,川辺 禎久(1998):九重火山起源の宮城・下坂田・飯田火砕流堆積物のジルコンのフィッション・トラック年代,火山,43,2,69−73・
・鎌田 浩毅,星住 英夫(1996):九重火山起源の降下火砕物と広域テフラ.第四紀露頭集−日本のテフラ.日本第四紀学会,299.
・鎌田 浩毅,星住 英夫,川辺 禎久,伊藤 順一,渡辺 一徳,横山 勝三(1996):九重火山の小規模火砕流堆積物と高温岩屑なだれ堆積物,日本火山学会講演予稿集,2,121.
・鎌田 浩毅(1997):宮原地域の地質,地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,127p.
・鎌田 浩毅・小林 哲夫(1992):九重火山の地質と完新世における噴火活動史(演旨),日本地質学会第99年学術大会講演要旨,415−415.
・鎌田 浩毅,小玉 一人(1993):火山構造性陥没地としての豊肥火山地域とその形成テクトニクス−−西南日本弧・琉球弧会合部におけるフィリピン海プレートの斜め沈み込み開始が引き起こした3現象−−,地質学論集, ,41,129−148.
・Kamata H. and K.Mimura(1983):Flow Directions Inferred from Imbrication in the Handa Pyroclastic Flow Deposit in Japan,Volcanol.,46,277−282.
・鎌田 浩毅,村岡 洋次(1982):大分県中部地域の火山岩類のK−Ar年代.地調報告,33, 561−567.
・Kamata H.,K.Uto & S.Uchiumi(1988):Geochronology and Evolution of the Post−Shishimuta Caldera Activity around the Waitasan Area in the Hohi Volcanic Zone, Kyushu,Japan,Volcanol.,33,4,305−320.
・鎌田 浩毅,渡辺 公一郎(1985):九州中部に分布する火山岩のK−Ah年代とフィッション・トラック年代の比較検討−火山構造性陥没地の形成開始年代−.岩石鉱物鉱床学会誌, 80,263−271.
・川辺 禎久,星住 英夫,伊藤 順一,鎌田 浩毅(1996):九重火山南麓に分布するKj−P1以降の小規模火砕流堆積物,日本火山学会講演予稿集,2,120.
・町田 洋,新井 房夫(2003):新編 火山灰アトラス.東京大学出版会,336p.
※広域テフラの性状・分布のリスト。多方向にわたって参照した。
・松本 征夫(1979):九州における火山活動と陥没構造に関する諸問題.地質学論集,16,127−139.
・松本 征夫(1993):別府−島原地溝の発想とその後の発展および課題.地質学論集,41,175−192.
※上の2文献は、別府−島原地溝の形成についての主に火山学的観点からの検討。
・松本 征夫,林 正雄,山崎 達雄(1970):九重火山飯田軽石流の14C年代−日本の第四紀層の14C年代(59)−,地球科学,24,190−191.
・宮縁 育夫,渡辺 一徳(1996):阿蘇火山における完新世テフラの噴出年代,日本火山学会講演予稿集,2,139.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1988a):昭和62年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,精密重力調査報告書要旨,69P.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1988b):昭和62年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,年代調査報告書要旨,133P.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1989):昭和62年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,火山岩分布・年代調査報告書要旨,133P.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1990a):平成元年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,地熱調査成果図集,342P.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1990b):地熱開発促進調査報告書,bP8,「久住地域」,768P.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1991):地熱開発促進調査報告書,bQ9,「大分川上流地域」,967P.
・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1996):地熱開発促進調査報告書,b`−1,「万年山地域」,723P.
・奥野 充,中村 俊夫,鎌田 浩毅,小野 晃司,星住 英夫(1997):九重火山の飯田火砕流堆積物に関連する試料の加速器14C年代,名古屋大学加速器質量分析計業績報告書,8, ,158−164,(名古屋大学年代測定資料研究センタ−)
・奥野 充,中村 俊夫,鎌田 浩毅(1998):九重火山,飯田火砕流堆積物の加速器14C年代,火山,43,2,75−79.
・小野 晃司(1963):久住地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅).地質調査所,124p.
・須藤 茂(1985a):豊肥地熱地域の火山岩のK−Ar年代と古地磁気.地調月報,36,119−136.
・須藤 茂(1985b):豊肥地熱地域の火山岩のK−Ar年代と古地磁気(その2).地調報告,264,87−112.
・玉生 志郎・糟谷 正雄(1993):豊肥地熱地域のボーリングコアのフィッション・トラック年代(その1).地調報告,34,455−469.
・宇都 浩三・須藤 茂(1985):豊肥地熱地域の火山岩のK−Ar年代.地調報告,264,67−83.
・渡辺 公一郎!林 正雄(1983):中部九州のいわゆる日向神溶岩のフィッション・トラック年代,岩石鉱物鉱床学会誌,78,65−69.
4.主として温泉と地球物理学的データに関する文献
・駒澤 正夫,鎌田 浩毅(1985):豊肥地域の重力基盤構造.地調報告,264,305−333.
※豊肥火山地域のブーゲー重力異常分布から地質構造を検討。ブーゲー異常分布図あり。
・楠本 茂寿,福田 洋一,竹本 修三,由佐 悠紀(1996):重力異常から求めた別府−島原地溝東部の三次元地下構造.測地学会誌,42,167−181..
※ブーゲー異常分布をもとに深部地質構造を解析。断層運動により形成された凹地の集合と考えている。ブーゲー異常図と深部地質断面あり。
・広島 俊男,森尻 理恵,駒澤 正夫,牧野 雅彦,村田 泰章,名和 一成(2002):大分地域の重力異常について,地質調査研究報告,53,1,11−36.
5.主としてテクトニクスに関する文献
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.(1993):Quaternary geomorphic trends within Southwest Japan,extensixe wrench deformation related to transcurrent motion of the Median Tectnic Line.Tectonophysics,227,95−104.
※九州北部の地殻変動を中央構造線の右横ずれとそれに伴う周辺の活断層の横ずれ運動で説明。多田(1984,1985)に示された南北方向の引張応力場もこのような運動で説明。
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.(1994):Mode of Quaternary Crustal Deformation in the Kyushu Island,Japan.Spec.Pub.Jour.Geod.Soc.Japan(Proc.CRCM’93,Kobe),407−411.
※同 上
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.(1994):Extensiv wrench deformation related to transcurrent fault motion:Quaternary tectnic landforms in Southwest Japan. Proc.Internat.Workshop on Neogene Evolution of Pacific Ocean Gateways (Bandar Lampung−Indonesia,’93),66−81.
※同 上
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.,and KAMATA,H.(1997):Migratory rhomboidal basins around a termination of large transcurrent faults:deformation mode of central kyushu,Japan.
Organized by Lnternational Geological Correlation Program(IGCP),355.
※中央構造線の活動が鮮新世から第四紀末にかけて北へ10q移動することにより、堆積盆が久住→庄内→別府湾へと移動したと指摘。堆積盆形成のメカニズムを検討。
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.,and KAMATA,H.(1998):History of basin formation and tectonic evolution at the termination of a large transcurrent fault system:deformation mode of central Kyushu,Japan.Tectonophysics,284,135−150.
※中部九州の中新世末以後のテクトニクスの総括。
・鎌田 浩毅(1986):0.7Maを境とする火山岩の変化とテクトニクス−中部九州の火山構造性陥没地における例−.月刊 地球,8,768−771.
※豊肥火山地域の地質を総括し、70万年BPを境とする火山岩組成とテクトニクスの変化を指摘。
・KAMATA,H.(1989):Volcanic and structural history of the Hohi volcanic zone,central Kyushu,Japan.Bull、Volcanol、51,315−332.
※鎌田(1986)に同じ。加えて500万年BP以降、火山活動域が挟まってきていることを指摘。
・鎌田 浩毅(1992):中央構造線の西方延長としての大分−熊本構造線の右横ずれ運動とフィリピン海プレートの右斜め沈み込み.地質学論集,40,53−63.
・鎌田 浩毅(1993):火山構造性陥没地としての豊肥火山地域とその形成テクトニクス−西南日本弧・琉球弧会合部におけるフィリピン海プレートの斜め沈み込み開始が引き起こした3現象−地質学論集,41,129−148.
・鎌田 浩毅(1993):別府湾および周辺地域の深部地下構造とその成因.地質学雑誌,99,39−46.
・KAMATA,H.,KODAMA,K.,(1994):Tectonics of an arc−arc junction:an example from Kyushu Island at the junction of the Southwest Japan Arc and the Ryukyu Arc.Tectonophysics, 233,69−81.
※上の4編は、鎌田(1986,1989)とほぼ同様だが、さらに中央構造線の右横ずれ運動によって九州北部のテクトニクスを解釈している。
・楠本 茂寿,竹村 恵二,福田 洋一,竹本 修三(1997):重力異常からみた九州中部地溝の第四紀地殻変動.地学雑誌,106,635−643.
※楠本ほか(1996)をもとに、横ずれ断層運動によるプル・アパート堆積盆の形成を検討。
・多田 堯(1984):沖縄トラフの拡大と九州地方の地殻変動.地震,37,407−415.
・多田 堯(1985):沖縄トラフの拡大と九州地方の地殻変動(2).地震,32,1−12.
※上記の2つの報告において、別府−島原地溝は、南北方向の引張応力場にあることが示され、その原因を沖縄トラフ北東端の活動に求めている。
・TAKEMURA,K.,YUSA,Y.and ITOH,Y.(1994):Quaternary tectonic movements around Beppu Bay at the western end of the Median Tectonic Line,southwest Japan.Spec Pub.Jour.Geod.Soc.Japan(Proc.CRCM’93,Kobe),401−405.
※ITOH・TAKEMURA,K.(1994)に同じ。
・佃 栄吉(1992):フィリピン海プレートの斜め沈み込みと中部九州の右ズレ剪断帯の形成(演旨),日本地質学会第99年学術大会講演要旨,73−74.
・佃 栄吉(1993):中部九州は本当に南北に開いているか?,地質学論集,41,149−161.
6.歴史地震に関する文献
・国立天文台(1992):理科年表,822−234.
・埋文関係救援連絡会議・埋蔵文化財研究会(1997):発掘された地震痕跡.
・大分測候所気象同好会(1952):大分県災害誌 資料編,1−8.115.
※地震災害を含めた自然災害の歴史的まとめ。
・宇佐見龍夫(1996):新編 日本被害地震総覧,東京大学出版会,493p