野稲岳1〜4断層では火山の北麓斜面に南落ちの断層崖が、野稲岳5,6断層では南麓斜面に北落ちの断層崖がみられる。断層崖の比高は、5m以下〜60mで、この値を基盤の火山体の変位量とみると、上下方向の平均変位速度は、0.01〜0.14m/千年となり、活動度はB級下限ないしC級と評価される。
本章で検討した断層の活動性評価を表3−8にまとめた。
表3−8 断層評価一覧表(野稲岳地域)