(2)万年山地域
万年山−五馬市−亀石山地域に分布する溶岩の作る平坦面(溶岩台地)を変位させている多くの断層が認められている。断層の走向は、東西に近く、やや西北西−東南東にふれる。変位の向きは、地域北半部で南落ち、南半部でおおむね北落ちで、全体として地溝状の形態を成している(万年山地溝)。個々の断層の長さは、最大6km以下であるが、地溝全体の長さとしては15kmに達する。
地溝南縁の断層は、麻生釣、菅原付近まで追跡でき、さらに町田牧場の南方まで延びるようにもみえるが、地形表現は明瞭ではない。