(3)化石分析

貝化石は、コアから20〜50cm程度の間隔で採取した試料を水洗し、乾燥させた後に、実体鏡下で観察して拾い出し、種の同定・個体数測定を行った。得られたデータをもとに種構成等に特徴のある層準を特定し、コア間の層準対比を行った。また、貝の棲息水深をもとに、含まれる層準の地層の堆積時水深を検討た。このような、解析を行った後、必要な試料を年代測定に供した。

珪藻は、貝化石から推定した古水深をもとに、堆積盆が浅化し、淡水の影響が強くなった可能性があると推定される層準を中心に試料を採取して、海水性種と淡水性種の含有比率から堆積環境を推定した。

花粉分析は、14C年代測定ではスケールオーバーして年代が推定できない試料を中心に、古環境を推定し、地層の概略の時代対比を行なうために実施した。