参照したものも含めている。
1.活断層一般に関する文献
・松田 時彦(1990):最大地震規模による日本列島の地震分帯図.地震研彙報,65,289−319.
※別府−万年山断層帯を主要起震断層の一つとして位置付けている。
・松田 時彦(1995):活断層.岩波新書,242p.
※別府−万年山断層帯の特色と日本列島全体の中での位置づけをまとめている。
・松田 時彦(1998):活断層からの長期地震予測の現状−糸魚川−静岡構造線活断層系を例にして−.地震,50,23−33.
※断層の長さ、1回の変位量とマグニチュードに関する松田式の見直し。
・松田 時彦(2000):地層から古地震を読む−調査と評価のガイドラインの試作へ−.月刊地球/号外,28,10−15.
※露頭データからのイベントの読み取り方。
2.調査地域の活断層に関する文献
2−1.陸 域
・千田 昇(1979):中部九州の新期地殻変動−とくに第四紀火山岩分布地域における活断層について.−岩手大学教育学部研究年報,39,37−75.
※池田(1979)と並ぶ調査地域の活断層の先駆的研究。主として地形学的観点から検討。活断層分布図あり。
・千田 昇(1992):中部九州の活断層−九州における中央構造線の第四紀活動−.地質学論集,40,39−51.
・千田 昇(1995):別府扇状地の形成時期と堀田−朝見川断層群の活動.地学雑誌,104,895−898.
※堀田断層がK−Ah火山灰降下後、約30m南上がりに変位したことを指摘。別府扇状地の地形面区分図あり。
・千田 昇(1998):別府地域の地形と活断層.大分大学教育学部 地域総合研究論文集(1998 March),1−12.
※別府湾とその周辺の地形と活断層についての総括。別府湾中央断層が慶長豊後地震で活動した可能性を指摘。
・HATANAKA,Y.and SHIMAZAKI,K.(1988):Rupture Process of the 1975 Central Oita, Japan, Earthquake. J.Phys. Earth, 36,1−15.
・池田 安隆(1979):大分県中部火山地域の活断層系.地理学評論52−1,10−29.
※千田(1979)と並ぶ調査地域の活断層の先駆的研究。主に地形学的観点から検討。活断層分布図あり。
・活断層研究会(1980):日本の活断層−分布図と資料−.東京大学出版会,363p.
・活断層研究会(1991):新編 日本の活断層−分布図と資料−.東京大学出版会,437p.
※上の2報告は、国内全域の活断層についての総括。確実度の区分表。
・九州活構造研究会(1989):九州の活構造.東京大学出版会,553p.
※調査地付近の活断層の分布・活動性についての総括。活断層分布図あり。
・竹村 恵二・檀原 徹(1993):由布川火砕流のフィッション・トラック年代.火山,38,63−66.
※由布川火砕流の噴出年代を確定(60万BP)。また、朝見川断層による同火砕流の変位量を求め(約320m)、この段層の活動度をB級としている。
・田中 ゆか里・下山 正一・伊藤 寛之・小松 貴史・宮田 雄一郎・市川 孝彦・野井 英明・竹村 恵二(1998):別府湾地溝における過去30万年間の地殻変動.地球惑星科学関連学会1998年合同大会予稿集,96.
※大野川河口付近のボーリング試料分析により、「別府湾南岸断層」を抽出。K−Ah火山灰より前の活動はB級、それ以後はA級の活動。
・村井 勇・松田 時彦(1975):1975年大分県中部地震の被害調査報告−特に被害・地変と活断層との関係について.地震研彙報,50,303−327.
※大分県中部地震の震源近くで、左の横ずれを示す地表変位を確認。被害分布図あり。
・村井 勇・金子 史朗(1975):大分県中・西部の構造地形と大分県中部地震.地震研彙報,50,329−342.
※調査地域を含む地域の活断層地形解析を含む。大分県中部地震との関連を検討。
2−2.海 域
・森山 善蔵・日高 稔(1981):別府湾基礎調査(T)−(2)ユニブーム地層探査機による別府湾の構造−.Reserch Bull.Fac.Educ.,Oita Univ.5(6),35−53.
※別府湾海底下の活断層についての音波探査による先駆的研究。
・中田 高・島崎 邦彦(1993):海底の地震の巣を探る。科学,Vol.63,No.9,593〜599.
※別府湾海底下の豊岡沖断層で「地震発生時予測モデル」が成り立つことを指摘。。
・岡村 眞・千田 昇・島崎 邦彦・中田 高・宮武 隆・碓井 敏彦・平田 和彦(1987):別府湾北西部海底活断層群の独立地震系列.日本地質学会1987年春季大会予稿集,329.
※この報告と以下の2報告、島崎ほか(1990,1986)では、島崎・岡村らの音波探査とピストンコアラーによる海底下の試料採取・分析による、別府湾海底下の活断層の研究の一部を報告。音波探査断面、活断層分布図、活動性の解析図等あり。
・岡村 眞・島崎 邦彦・中田 高・千田 昇・宮武 隆・前杢 英明・堤 浩之・中村 俊夫・山口 智香・小川 明(1992):別府湾北西部の海底活断層−浅海底活断層調査の新手法とその成果−地質学論集,40,65−74.
※岡村ほか(1987)に同じ。亀川沖断層の活動性解析。
・岡村 眞・島崎 邦彦・中田 高・千田 昇・松岡 裕美(1996):別府湾海底活断層の分布と発達様式−詳細地震危険度マップの作成試案その1.地球惑星科学関連学会1996年合同大会予稿集,67.
※岡村ほか(1987)に同じ。別府湾下の活断層が活動時期の異なる地震系列からなることを指摘(独立地震系列)。
・島崎 邦彦・中田 高・千田 昇・岡村 眞・谷山 尚・田辺 あらし(1990):別府湾中央断層(仮称)の地震活動.地震学会講演予稿集,1990,1,185.
※岡村ほか(1987)に同じ。別府湾中央断層系の音波探査断面を引用。
・島崎 邦彦・松田 時彦(編)(1994):地震と断層.東京大学出版会,240p.
・島崎 邦彦・中田 高・千田 昇・宮武 隆・岡村 眞・白神 宏・前杢 英明・松木 宏彰・辻井 学・浦川 昌一・平田 和彦(1986):海底活断層のボーリング調査による地震発生時長期予測の研究−別府湾海底断層を事例として−(予報).活断層研究,2,83−88.
※岡村ほか(1987)に同じ。豊岡沖積層の活動性解析。
・島崎 邦彦・松岡 裕美・岡村 眞・千田 昇・中田 高(2000):別府湾の海底活断層分布.月刊地球/号外,28,79−84.
3.主として地形・地質に関する文献
3−1.地 形
・千田 昇(1974):大分平野の地形発達と地殻変動.地理学評論,47,181−194.
※大分平野の地形についての研究。
・千田 昇(1983):国東半島の地形.「国東半島−自然・社会・教育−」.大分大学教育学部,17−28.
※国東半島から日出地域の地形の研究。日出地域の地形面区分あり。
・千田 昇(1986):大分川下流域の地形.「大分川流域−自然・社会・教育−」.大分大学教育学部,1−10.
※大分平野の地形についての総括。
・千田 昇(1987):大分平野西部の完新世における地形発達.地理学評論,60,466−480.
※大分平野の地形と表層地質についての検討。沖積層の層序区分の基準を確立。沖積層の層序区分表あり。
・千田 昇・加藤 直美(1994):別府地域の地形.「別府の自然」別府市環境学術調査報告書,5−32.
※火山地形区分を検討。火山地形区分図あり。
3−2.地 質
は火山岩の年代値の報告。
・ALLIS,R.G.,YUSA,Y.,and TAISHI,H.(1989):Gas in Beppu Bay Inferreed from Acoustic Refflection Anomalies,第四紀研究28(3),185−197.
※別府湾南部の地形、ガス溜りの分布についての検討。
・日高 稔(1978):大分県日出地域の大分層群.第四紀研究,17,77−85.
※日出地域の大分層群の層序・分布を総括。
・星住 英夫・鎌田 浩毅(1991):由布川火砕流の噴出年代.火山,36,4,393−401.
・星住 英夫・竹村 恵二(1996):由布川火砕流堆積物−約60万年前に噴出した中部九州の大規模火砕流−.第四紀露頭集−日本のテフラ,日本第四紀学会,300−01.
・星住 英夫・森下 祐一(1993):豊岡地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,75P.
※調査地域北部の地質の総括。
・星住 英夫・小野 晃司・・三村 弘二・野田 徹郎(1988):別府地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,131p.
※調査地域主部の地質の総括。中期更新世の軽石流堆積物の識別基準を引用(表3−2−2)。
・鎌田 浩毅・星住 英夫(1996):九重火山起源の降下火砕物と広域テフラ.第四紀露頭集−日本のテフラ.日本第四紀学会,299.
鎌田 浩毅・村岡 洋次(1982):大分県中部地域の火山岩類のK−Ar年代.地調報告,33,561−567.
鎌田 浩毅・渡辺 公一郎(1985):九州中部に分布する火山岩のK−Ah年代とフィッション・トラック年代の比較検討−火山構造性陥没地の形成開始年代−.岩石鉱物鉱床学会誌, 80,263−271.
・小林 哲夫(1984):由布・鶴見火山の地質と最新の噴火活動.地質学論集,24,93−108.
※調査地付近の新しい火山活動に関する総括的文献。別府扇状地の地形面区分図あり。
・町田 洋・新井 房夫(1992):『火山灰アトラス』東京大学出版会,276p.
※広域テフラの性状・分布のリスト。多方向にわたって参照した。
・松本 征夫(1979):九州における火山活動と陥没構造に関する諸問題.地質学論集,16,127−139.
・松本 征夫(1993):別府−島原地溝の発想とその後の発展および課題.地質学論集,41,175−192.
※上の2文献は、別府−島原地溝の形成についての主に火山学的観点からの検討。
・中川 久夫(1964):早水台旧石器包岩層の層位学的考察,日本文化研究所報告,第1集,121−141.
※日出地域の段丘面区分の最初の検討。地形面区分あり。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1988a):昭和62年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,精密重力調査報告書要旨,69P.
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1988b):昭和62年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,年代調査報告書要旨,133P.
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1989):昭和62年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,火山岩分布・年代調査報告書要旨,133P.
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1990a):平成元年度全国地熱資源総合調査(第3次)広域熱水流動系調査「鶴見岳地域」,地熱調査成果図集,342P.
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1990b):地熱開発促進調査報告書,bP8,「久住地域」,768P.
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1991):地熱開発促進調査報告書,bQ9,「大分川上流地域」,967P.
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)(1996):地熱開発促進調査報告書,b`−1,「万年山地域」,723P.
・野井 英明(1985):大分市における更新統の花粉層序学的研究.九大理研報(地質),14,129−142.
※大分層群・碩南層群の花粉分帯。
・野井 英明(1987):大分市大野川河口付近の地下第四系の層序と花粉分析−特に異常に厚い沖積層の形成について−.「九州の後期新生代火山活動」・地団研専報,33,161−169.
※沖積層の花粉分帯とそれによる層辱分を検討。層序区分表を引用(図3−1−11)。
・大分県砂防課(1997):平成8年度砂調委第1号 地すべり危険個所調査委託業務 報告書
※大分県下全域の主要な地すべりの分布。
・大西 郁夫(1965):大分市における碩南・大分層群の花粉分析.第四紀研究,15,97−108.
・小野 晃司(1963):久住地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅).地質調査所,124p.
・太田 岳洋・長谷中 利昭・伴 雅雄・佐々木 実(1992):由布−鶴見地溝内、鬼箕単成火山の非島弧的な地質学的、岩石学的特徴,火山,37,119−131.
※ITOH et al.(1998)のテクトニクス検討の根拠の一つとなった鬼蓑火山の岩石学的研究。
・首藤 次男(1953):豊州累層群の地史学的研究(T),(V).地質学雑誌,59,225−240,372−384.
※調査地域の基盤を成す「大分層群」についての総括的研究。
・首藤 次男・日高 稔(1971):大分地方の沖積層、とくに別府湾の起源について.九大理研報(地質),11,87−104.
※大分平野・別府湾の沖積層について検討。「別府湾南岸断層」の存在する可能性を指摘。沖積層の層序区分あり。
須藤 茂(1985a):豊肥地熱地域の火山岩のK−Ar年代と古地磁気.地調月報,36,119−136.
須藤 茂(1985b):豊肥地熱地域の火山岩のK−Ar年代と古地磁気(その2).地調報告,264,87−112.
・竹村 恵二(1994):別府地域の地質.「別府の自然」別府市自然環境調査報告書,33−53.(付図:地質図)
※別府付近の地質の総括。伽藍岳付近に見られる新しい火山灰や別府市役所地下のK−Ah火山灰出現層準を報告。
・竹村 恵二・由佐 悠紀・北岡 豪一(1993):大分平野と別府湾(深部).地質学論集,41,35−42.
・竹村 恵二(1993):猪の瀬戸湿原及び周辺地域の地質.猪の瀬戸湿原地域と調査報告(大分県),9−14.
※猪の瀬戸湿原付近の地形・地質の報告。湿原下の堆積物はあまり厚くない。
・TAKEMURA,K.(1995):Holocene eruptive activity recorded as volcanic glass in the sediments of Beppu Bay,central Kyushu,Japan.Mem.Fac.Kyoto Univ.,Ser.Geol.& Mineral.,LVII,(2),1−10.
※別府湾海底下の連続コア試料を用いた火山灰分析。由布岳由来の火山灰をK−Ah火山灰の上位3層準で確認。
玉生 志郎・糟谷 正雄(1993):豊肥地熱地域のボーリングコアのフィッション・トラック年代(その1).地調報告,34,455−469.
宇都 浩三・須藤 茂(1985):豊肥地熱地域の火山岩のK−Ar年代.地調報告,264,67−83.
・吉岡 敏和・星住 英夫・宮崎 一博(1997):大分地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),地質調査所,65p.
※大分地域の地質を総括。大分市内に沖積層深度の不連続構造を4箇所推定。
3−3.堆 積
・増田 富士雄(2000):堆積曲線から求める堆積年代と累乗速度.月刊地球,22,191−197.
・増田 富士雄・伊勢屋 ふじこ(1985):“逆グレーディング構造”:自然堤防帯における氾濫原洪水堆積物の示相堆積構造.堆積学研究会報,22,108−116.
・鈴木 一久(1994):1993年9月9日野洲川洪水氾濫堆積物の三次元形態と堆積構造−1回の洪水氾濫で形成された複数の迸級化構造ユニット−.地質学雑誌,100,867−875.
4.主として温泉と地球物理学的データに関する文献
・福田 洋一・瀬木 哲・馬渡 秀夫・竹村 恵二・由佐 悠紀(1994):別府地域の重力調査−由布院断層、朝見川断層調査−.大分県温泉調査研究会報告,45,15−23.
※由布院断層・朝見川断層を横断する測線での微小重力探査による断層抽出の試みを報告。いずれも兆候はあるが、明確ではない。
・福田 洋一・瀬木 哲・楠本 成寿・馬渡 秀夫・竹村 恵二・由佐 悠紀(1995):別府地域の重力調査(2).大分県温泉調査研究会報告,46,19−28.
※同 上
・FUKUDA,Y.,YUSA,Y.,KITAOKA,K.,TAKEMURA,K.,OHSAWA,S.,HAYAMA,T.,SEGI,T.,HIGASHI,T.and
NAKAGAWA,I.(1994):Gravity survey at a tectonic singularity,the Beppu Bay area,
northeast Kyushu,Japan.Spec.Pub.Jour.Geod.Soc. Japan(Proc.CRCM’93,Kobe),65−69.
※別府湾海域の重力探査結果の報告。楠本らの解析の元データ。
・駒澤 正夫・鎌田 浩毅(1985):豊肥地域の重力基盤構造.地調報告,264,305−333.
※豊肥火山地域のブーゲー重力異常分布から地質構造を検討。ブーゲー異常分布図あり。
・楠本 茂寿・福田 洋一・竹本 修三・由佐 悠紀(1996):重力異常から求めた別府−島原地溝東部の三次元地下構造.測地学会誌,42,167−181..
※別府湾海域も含めて、ブーゲー異常分布をもとに深部地質構造を解析。断層運動により形成された凹地の集合と考えている。ブーゲー異常図と深部地質断面あり。
・KUSUMOTO,S.,FUKUDA,Y.,TAKEMOTO,S.,and YUSA,Y.(1996):Three−dimensional Subsurface in the Eastern Part of the Beppu−Shimabara Garben Kyushu,Japan,as Revealed by Gravimetric Data.測地学会誌,42,167−181.
※楠本ほか(1996)に同じ。
・KUSUMOTO,S.,FUKUDA,Y.,TAKEMOTO,S.,and YUSA,Y.(1996):Interpretation of gravity low in and around beppu bay,kyushu,Japan.International Association of Geodesy Symposia,117,320−327.
※楠本ほか(1996)に同じ。
・大沢 信二・由佐 悠紀・北岡 豪一(1994):別府温泉南部地域における温泉水の流動経路.温泉科学,44,199−208.
※朝見川断層付近の深部岩盤中の亀裂系と温泉流動の研究。
・由佐 悠紀・竹村 恵二・北岡 豪一・神山 孝吉・堀江 正治・中川 一郎・小林 芳正・久保寺 章・須藤 靖明・井川 猛・浅田 正陽(1992):反射法地震探査と重力測定による別府湾の地下構造.地震,第2集,45,199−212.
※4q深までの別府湾下の地質構造を検討。「別府湾横断断層」によって湾の西部は広く沈降。地質断面図あり。
・YUSA,Y.,TAKEMURA,K.,KITAOKA,K.,KAMIYAMA,K.,HORIE,S.,NAKAGAWA,I.,KOBAYASHI,Y.,
KUBOTERA,A.,SUDO,Y.,IKAWA,T.and ASADA,M.(1993):Seismic reflection survey of the subsurface structure of Beppu Bay,Japan.Spec.Pub.Jour.Geod.Soc.Japan(Proc.CRCM’93,Kobe),71−75.
※上記、由佐ほか(1992)とこの報告では、別府湾海底下の大深度地質構造を音波探査により検討。活断層についても言及。この結果をもとに、由佐・竹村(1994)、ITOH et al .(1997,1998)は別府湾地域のテクトニクスを検討。
・由佐 悠紀・竹村 恵二(1994):別府湾周辺のテクトニクス.大分県温泉調査研究会報告,45,5−10.
※同 上
・吉川 恭三・北岡 豪一(1983):熱水流動経路におけるセパレータモデル導入.大分県温泉調査研究会報告,34,10−17.
※朝見川断層付近の岩盤中の亀裂系の検討。朝見川断層の方向に加え、南北方向の亀裂系の存在を指摘。
5.主としてテクトニクスに関する文献
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.(1993):Quaternary geomorphic trends within Southwest Japan,extensixe wrench deformation related to transcurrent motion of the Median Tectnic Line.Tectonophysics,227,95−104.
※九州北部の地殻変動を中央構造線の右横ずれとそれに伴う周辺の活断層の横ずれ運動で説明。多田(1984,1985)に示された南北方向の引張応力場もこのような運動で説明。
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.(1994):Mode of Quaternary Crustal Deformation in the Kyushu Island,Japan.Spec.Pub.Jour.Geod.Soc.Japan(Proc.CRCM’93,Kobe),407−411.
※同 上
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.(1994):Extensiv wrench deformation related to transcurrent fault motion:Quaternary tectnic landforms in Southwest Japan. Proc.Internat.Workshop on Neogene Evolution of Pacific Ocean Gateways (Bandar Lampung−Indonesia,’93),66−81.
※同 上
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.,and KAMATA,H.(1997):Migratory rhomboidal basins around a termination of large transcurrent faults:deformation mode of central kyushu,Japan.
Organized by Lnternational Geological Correlation Program(IGCP),355.
※中央構造線の活動が鮮新世から第四紀末にかけて北へ10q移動することにより、堆積盆が久住→庄内→別府湾へと移動したと指摘。堆積盆形成のメカニズムを検討。
・ITOH,Y.and TAKEMURA,K.,and KAMATA,H.(1998):History of basin formation and tectonic evolution at the termination of a large transcurrent fault system:deformation mode of central Kyushu,Japan.Tectonophysics,284,135−150.
※中部九州の中新世末以後のテクトニクスの総括。
・鎌田 浩毅(1986):0.7Maを境とする火山岩の変化とテクトニクス−中部九州の火山構造性陥没地における例−.月刊 地球,8,768−771.
※豊肥火山地域の地質を総括し、70万年BPを境とする火山岩組成とテクトニクスの変化を指摘。
・KAMATA,H.(1989):Volcanic and structural history of the Hohi volcanic zone,central Kyushu,Japan.Bull、Volcanol、51,315−332.
※鎌田(1986)に同じ。加えて500万年BP以降、火山活動域が挟まってきていることを指摘。
・鎌田 浩毅(1992):中央構造線の西方延長としての大分−熊本構造線の右横ずれ運動とフィリピン海プレートの右斜め沈み込み.地質学論集,40,53−63.
・鎌田 浩毅(1993):火山構造性陥没地としての豊肥火山地域とその形成テクトニクス−西南日本弧・琉球弧会合部におけるフィリピン海プレートの斜め沈み込み開始が引き起こした3現象−地質学論集,41,129−148.
・鎌田 浩毅(1993):別府湾および周辺地域の深部地下構造とその成因.地質学雑誌,99,39−46.
・KAMATA,H.,KODAMA,K.,(1994):Tectonics of an arc−arc junction:an example from Kyushu Island at the junction of the Southwest Japan Arc and the Ryukyu Arc.Tectonophysics, 233,69−81.
※上の4編は、鎌田(1986,1989)とほぼ同様だが、さらに中央構造線の右横ずれ運動によって九州北部のテクトニクスを解釈している。
・楠本 茂寿・竹村 恵二・福田 洋一・竹本 修三(1997):重力異常からみた九州中部地溝の第四紀地殻変動.地学雑誌,106,635−643.
※楠本ほか(1996)をもとに、横ずれ断層運動によるプル・アパート堆積盆の形成を検討。
・下山 正一・木下 裕子・宮原 百々・田中ゆか里・市原 季彦・竹村 恵二(1999):旧汀線
高度からみた九州の後期更新世地殻変動様式.地質学雑誌,105,311−331.
・多田 堯(1984):沖縄トラフの拡大と九州地方の地殻変動.地震,37,407−415.
・多田 堯(1985):沖縄トラフの拡大と九州地方の地殻変動(2).地震,32,1−12.
※上記の2つの報告において、別府−島原地溝は、南北方向の引張応力場にあることが示され、その原因を沖縄トラフ北東端の活動に求めている。
・TAKEMURA,K.,YUSA,Y.and ITOH,Y.(1994):Quaternary tectonic movements around Beppu Bay at the western end of the Median Tectonic Line,southwest Japan.Spec Pub.Jour.Geod.Soc.
Japan(Proc.CRCM’93,Kobe),401−405.
※ITOH・TAKEMURA,K.(1994)に同じ。
6.地震観測データに関する文献
・福岡管区気象台(1990a):九州地方とその周辺の最近の地震活動(1989年5月〜10月).地震予知連絡会会報,43,426−430.
※気象庁観測による調査地付近の最近の地震活動データを収録。震央分布図あり。
・福岡管区気象台(1990b):九州地方とその周辺の最近の地震活動(1989年11月〜1990年4月).地震予知連絡会会報,44,300−308.
※気象庁観測による調査地付近の最近の地震活動データを収録。震央分布図あり。
・福岡管区気象台(1991):九州地方とその周辺の最近の地震活動(1990年5月〜10月).地震予知連絡会会報,45,382−389.
※同 上
・気象庁地震課(1975):1975年4月21日の大分県中部地震について,地震予知連絡会報,14,115−118.
※大分県中部地震についての報告。
・京都大学大学院理学研究科付属地球熱学研究施設(1998):別府地域の地震(3).大分県温泉調査研究会報告,49,49−56.
※京都大学観測による調査地付近の最近の地震データ。震源分布図あり。
・山科 健一郎・村井 勇(1975):1975年大分県中部地震・阿蘇北部地震のメカニズムについて、とくに活断層との関係,地震研彙報,50, − 。
※大分県中部地震のメカニズム(左横ずれを伴う南落ちの正断層)を解明。
・由佐 悠紀・北岡 豪一・竹村 恵二・福田 洋一・大沢 信二・馬渡 秀夫(1996):別府地域の地震.大分県温泉調査研究会報告,47,13−20.
※京都大学観測による調査地付近の最近の地震活動データを収録。震源分布図あり。
・由佐 悠紀・北岡 豪一・竹村 恵二・福田 洋一・大沢 信二・馬渡 秀夫(1997):別府地域の地震(2).大分県温泉調査研究会報告,48,7−11.
※同 上
7.歴史地震に関する文献
・羽島 徳太郎(1985):別府湾沿岸における慶長元年(1596年)豊後地震の津波調査.地震研彙報,60,429−438.
※慶長豊後地震の津波被害について報告。
・今村 明常(1946):大寶元年及び慶長元年の陥没性本邦大地震に就いて 帝国学士院記事,4,369−384.
※慶長豊後地震についての文献学的研究の先駆。
・金子 史郎(1977):瓜生島と別府湾地溝帯.地理,22,112−117.
・加藤 知弘(1978):瓜生島沈没,葦書房(ぱぴる出版),133p
※慶長豊後地震の際の「瓜生島沈没伝説」についての科学的調査の報告。
・国立天文台(1992):理科年表,822−234.
・東京大学地震研究所編(1982):新編 日本地震資料第2巻。
※慶長豊後地震の際に、由布院盆地南東縁で「津江岩屑なだれ」(星住ほか,1988)が発生したという記録を収録。
・埋文関係救援連絡会議・埋蔵文化財研究会(1997):発掘された地震痕跡.
・大分測候所気象同好会(1952):大分県災害誌 資料編,1−8.115.
※地震災害を含めた自然災害の歴史的まとめ。
・宇佐見龍夫(1996):新編 日本被害地震総覧,東京大学出版会,493p