3−2−2 日出沖断層群

島崎ほか(2000)、岡村ほか(1992)、中田・島崎(1993)に示された評価およびこれらのデータから読みとった活動度は次の通り(図3−4参照)。

・位置と走向:別府湾北西部、主に東西走向。

・長   さ:1q以下〜9km。

・変位センス:北部に南落ちの断層(豊岡沖断層など)が、南部に北落ちの断層が集中しており、別府湾中央断層を主断層とするリストリック断層(Yusa,et.al,1993)と考えられる。

・変 位 量:K−Ah火山灰が概ね5m以下。

・活動イベント:・豊岡沖断層で2,200年BP、3,600年BP、4,500年BP、5,900年BP

1回の変位量は1〜1.5mで、変位量と活動間隔の関係は、タイム・プレディクタブルモデルに合致するとされている(中田・島崎,1993)。

・亀川沖西断層で680年BP、3,500年BP、5,300年BP

・活 動 度:豊岡沖断層で上下方向の平均変位速度が60p/千年であり、活動度はB級。