3−1 今回の調査で明らかになった大在沖断層群の性状と活動性

図3−3参照)

・位置と走向:大野川河口沖、走向はほぼ東西。

・長   さ:4q〜1q以下。

・変位センス:南落ち。

・変 位 量:K−Ah火山灰が3m以下。

・活動イベント:14C年代で700〜800年BP(慶長豊後地震に対応)、2,000〜2,500年BPの2回のイベントを示す堆積物が確認された。その前にも、K−Ah火山灰以後にやや不確実な3回のイベントがあると推定される。活動間隔は概ね1,000年以上。

・活 動 度:K−Ah火山灰の変位量からみるとB級。

・そ の 他:島崎ほか(2000)には、日出沖断層群と比較して、この南側に北落ちの主断層があり、この断層群はリストリック断層ではないかという推定が述べられている。