(1)ピストンコアリングによる資料採取

ピストンコアリングは前項で決定した調査箇所において実施した。現地では音波探査で確認した断層位置を中心に、相対的沈降側1個、隆起側に1個、ほぼ断層上にあたるところに1個のブイを投入、各地点から2本づつ計6本のコア試料を採取した(図2−2図2−3)。試料の名称は、便宜的に以下のように定めた。

(相対的沈降側)

BEP99−1、BEP99−2

(断層上)

BEP99−3、BEP99−4

(相対的隆起側)

BEP99−5、BEP99−6

この内、BEP99−1,3,4,6を対象として、堆積物の分析を行った。BEP99−2,5は予備試料とし、BEP99−2はアルミパイプに封入したまま保存、BEP99−5は半裁後写真撮影と一部年代測定サンプルの採取のみ実施した。