図2−2にピストンコアリングの採取位置図を示す。大在沖断層群については既往の調査結果により、断層群の位置やウェッジ堆積物の分布は概ね把握されていた(図2−2中に図示)。これらの断層群の中で、断層イベント発生時に堆積したと考えられるウェッジ堆積物が、特に明瞭な分布を示しているものを抽出し、更に今回の調査前に再度ソノプローブ音波探査を行って(図中青線の航跡が今回探査分)詳細な位置を見極めた上でコアリング地点を決定した。コアリング地点は3個所とし、それぞれ断層の相対的上盤側(オレンジ・ブイ)、断層直上(イエロー・ブイ)、相対的下盤側(ピンク・ブイ)に配した(図2−3)。これらの地点より、各々2本づつ計6本のコアを採取した。
図2−1 シングルチャンネル音波探査 航跡図
図2−2 ピストンコアリング実施箇所 位置図