3−7 データ処理結果

データ処理結果は通常の表示方法の他に、深度断面図の相対振幅および瞬間位相をカラーで表示した断面で示した。

相対振幅とは、断面の各トレースの振幅をその大きさに応じた色で表示したものである。通常の表示では、大きい振幅は隣のトレ−スの上に描かれるため細部が不明瞭となるが、この表示では細部が明瞭となり、また負の振幅も情報として得られ る。

これに対して、各トレ−スを複素変換したのち振幅情報を無視し位相情報のみを取り出したものが瞬間位相デ−タである。この位相情報を濃淡表示したものが瞬間位相表示断面図である。地層の連続性の検討は、この断面の方が容易な場合が多い。なお、相対振幅表示では、この位相デ−タのうち零位相に近い部分を黒線で示し、上記の相対振幅強度と併せて表示した。

作成した断面図は以下の通りである。

図11 重合後時間断面図

図12 マイグレ−ション後時間断面図

図13 深度断面図(縦横比=1:1)

図14 相対振幅表示深度断面図(縦横比=1:1)

図15 相対振幅表示深度断面図(縦を2倍に拡大)

図16 瞬間位相表示深度断面図(縦を2倍に拡大)

図17 表層部深度断面の周波数比較(相対振幅表示)

図18 表層部深度断面の周波数比較(瞬間位相表示)