7−3−7 発生する地震の規模

松田の式(松田,1998)※を用いて各断層系が活動したと想定した場合の発生する地震のマグニチュードを推定すると、各断層帯とも先に述べた断層の長さが30km前後であるので、マグニチュードは、7.2ないし7.3と評価される。これは、阪神・淡路大地震クラスである。 慶長豊後地震のマグニチュードが7.0と評価されているが、それより規模の大きい地震が発生する可能性があることになる。

さらに、別府地溝南縁断層帯と別府地溝北縁断層帯については、西方へ延長する可能性があるので、この延長部も含め、最大で60kmに達する断層が動くとして試算すると、マグニチュードは、7.8となる。これは、あまりありそうにない仮定であるが、一応求められる値として示す。