・別府地溝南縁断層帯
活動間隔に対する最新活動時期からの経過時間の割合(経過率)を求めると、つぎのようになる。
府内断層 : 2.1〜0.7
堀田−朝見川、由布院 : 0.4〜0.2 (最新活動を、慶長豊後地震と仮定)
すなわち、府内断層では、経過率が1に近い、ないし、それより大きい値となり、近い将来における地震発生の可能性は、かなり高いといえる。
・別府地溝北縁断層帯
あまり頻繁には、活動していないことと、地層の年代の分解能があまり高くないため、活動最新活動時期や活動間隔の評価精度が、他の断層帯より落ちる。このため、同様の精度で経過率やや発生確率を評価することは、困難である。
・別府湾断層帯
最新活動時期は、慶長豊後地震と判断されるので、活動間隔に対する最新活動時期からの経過時間の割合(経過率)を求めると、つぎのようになる。
別府湾中央断層 : 0.25 〜0.17 亀川沖西断層 : 0.16
大在沖断層 : 0.27
すなわち、各断層とも、経過率は0.5以下でかなり小さく、近い将来における地震発生の可能性は、あまり高くないといえる。