7−3−5 1回の活動での変位量

一部の断層を除いて、横ずれ変位成分が評価できていないので、上下方向の変位として評価すると、次のようになる。

・別府地溝南縁断層帯 

1回の断層活動での(上下方向、以下省略)変位量は、府内断層で4〜6m、堀田−朝見川断層、由布院断層で数mオーダー(少なくとも1m以上)である。

・別府地溝北縁断層帯 

1回の活動での変位量は、わかっているもので0.3〜2m程度である。

・別府湾断層帯

1回の活動における変位量は、ピストンコアリングによる地層対比結果から評価すると別府湾中央断層の派生断層で2〜3.5m程度、その他の断層で0.4〜2.2m程度である。

音波探査断面で断層位置をはさむ反射面のずれからみると、別府湾中央断層では、1回の断層活動で最大10m以上の変位が生じていると推定される。