7−3−4 断層の長さ

・別府地溝南縁断層帯

府内断層は、大分市内で確認された長さが、約2.5km、海域部も含めると、10.6km、堀田−朝見川断層は、約6.2km、由布院断層は、約10km。断層帯の確認された端部間の長さは、約29kmである。ただし、この断層帯の西方および東方の端は、確認されておらず、今後の研究の進展によって、長さの評価が変わる可能性がある※。

・別府地溝北縁断層帯

断層帯の確認された端部間の長さは、約28kmであるが、西方は、今回の調査範囲からさらに西へ伸びている。一方、断層帯西部では、活動性が低くなることもわかっている。この両方の要因があるため、今後の研究の進展によって、長さの評価が変わる可能性がある※。

・別府湾断層帯

島崎・岡村らの研究をもとに評価すると、断層帯の長さは、約31kmである。東部地域の杵築沖断層群については、ほかの地域に比べて評価できていない面があるので、今後の研究の進展によって、長さの評価が変わる可能性がある。

このように、各断層帯の長さは、少なくとも確認された範囲では、30km前後で、ほぼ同程度である。