7−2−2 日出沖断層群

今回の調査結果と島崎ほか(2000)、岡村ほか(1992)、中田・島崎(1993)に示された評価をまとめると、次の洋に評価される。

・位置と走向:別府湾北西部、主に東西走向。

・長   さ:1q以下〜9q。

・変位センス:北部に南落ちの断層(豊岡沖断層など)が南部に北落ちの断層が集中しており、別府湾中央断層を主断層とするリストリック(Yusa,et.al,1993)と考えられる。

・変 位 量:K−Ah火山灰が概ね5m以下(豊岡沖断層で m亀川沖西断層で2.6m)。

・活動イベント

豊岡沖断層−2,200年BP、3,600年BP、4,500年BP、5,900年BP

1回の変位量は1〜1.5mで、変位量と活動間隔の関係は、タイム・プレディクタブルモデルに合致するとされている(中田・島崎,1993)。

亀川沖西断層−岡村ほか(1992)では、680年BP頃、3,500年BP頃、5,300年BP頃。今回の調査では、最新活動は時期不明、その前は2,200年〜2,500年BP、4,000年〜5,300年BP、5,800年〜6,500年BP。

※2,000年〜4,000年代の間に2回のイベントが存在する可能性がある。

・活 動 度

豊岡沖断層:上下方向の平均変位速度が0.4〜0.5m/千年。活動度はB級。

亀川沖西断層:上下方向の平均変位速度が0.3〜0.4m/千年。活動度はB級