断層部では、4,400年BPという14C年代値が得られた表層の黒ボク土層(K−Ah火山灰を挟まない)の下位層が、開口亀裂に沿ってクサビ状に下方に落ち込んでいる。この亀裂が本断層の活動によって生じたとすると、最新活動時期は、4,400年BP以前で、かつ、K−Ah火山灰との関係からみて、6,300年BPより後と推定される。しかしながら、亀裂の成因については斜面変動や、他地域の地震によるゆれなどの要因も考えられるので、この推定は確実なものではない。古い火山体の変位からみると活動度はB級下限程度になるが、少なくとも最近数万年の活動度はC級以下である。