これらの断層の中でリニアメントが最も明瞭な軒ノ井断層を代表として、トレンチ調査を行った。その結果、断層は確認できたが、基盤の大分層群上面の変位量は3〜4mと小さく、落ち側の基盤を覆う崖錐性の堆積物の層厚も最大70pと、ごく薄いものであった。この崖錐性堆積物も断層による変位を受けているが、基盤上面の変位量からみて、活動性はごく低く、活動度C級以下で活動間隔も数万年オーダーと推定した。