芸術会館測線付近で確認された断層は、走向が東北東−西南西走向で、府内城−大分川左岸と延びる断層とは、やや異なるが、平成11年度に大分川左岸で実施された反射法探査では、芸術会館測線で確認された断層の西方延長部には、断層は確認されていない。従って、ここでは、府内城−大分川左岸と延びる断層が、走向を東西から東北東−西南西に変化させながら芸術会館付近まで連続していると推定した。ただし、さらに東側の延長部は確認できておらず、既往の文献に示された大野川河口の断層との関係も明らかではない。この点については、今後の調査によって解明する必要がある。