4−3−2 ボーリング調査
2本の測線での反射法弾性波探査の結果、既往ボーリングデータで推定していた北落ち構造の位置付近に基盤上面の凹み〜浅いグラーベン構造が見出された。この構造の位置では、基盤上面とその直上の沖積層下位層準と推定される層準が変形しているが、その上には、乱されていない明瞭なフォアセット構図が確認できた。これより、変形は沖積層の下部で止まっており、K−Ah火山灰層準には達していないと判断した。また、測線の北端付近にも同様の変形構造らしきものがみられたが、ここでも上位層は変形していないと判断した。
以上の結果より、この測線でボーリング調査を実施しても、反射法弾性波探査で得られている以上の情報を得ることは困難と判断し、ボーリング調査は実施しないこととした。