2−2 別府湾中央断層等の詳細調査

別府湾中央断層については、島崎・岡村らにより、既に2断面でコアリング調査が実施されており、島崎ほか(1999)等で、その結果が報告されている。しかしながら、延長が20km以上に達し、陸・海を通じて本地域で最も長い断層であり、かつ、活動性が最も高い断層の一つであること、慶長豊後地震で活動した可能性が高いこと、等の点からみて、この断層については、さらに詳細な情報に基づく評価が必要であると考えた。

したがって、今回は別府湾中央断層の未調査地域の2地点を調査対象として選定し、既往調査データとあわせて、別府湾中央断層について、セグメント区分を含めた総合的な断層評価を行う計画とした。また、その他の調査されていない断層のうち、陸域に近く、より重要と考えられる「日出沖断層群」のひとつも調査対象とした。いずれの地点でも、調査方法は、音波探査とコアリング調査である。海域の断層についての具体的な調査方法とその結果は、別途発注された業務の報告書としてまとめた。