1−5−2 ピストンコアリングによる海上試料採取とその分析

ピストンコアリングによる海上試料採取は、亀川沖西断層、東中央断層、西中央活動性を評価することを目的として実施した。採取コアは計15本で、うち8本(総コア長127.49m)について堆積物の分析作業を行った(残り7本のコアはリザーブサンプルとして保管)。

分析の結果、別府湾内の主要な断層(東・西中央断層、亀川沖西断層、大在沖断層群等)は概ね同時期に活動しているものとみられ、以下のようなイベント年代を得た。

最新イベント:600〜800BP付近

最新より一つまえのイベント:2500BP付近(YF−1層降下時期付近)

よって断層の活動間隔は1700〜1900年と考えた。また、2500BP以前については調査データが少ないものの、概ね1000−3000年程度の間隔で数回の活動が確認でき、最近2回のイベントから導き出される時間と矛盾していない。