6−1 断層の位置及び長さ
櫛形山地西方断層は,櫛形山脈北西部の山腹斜面上に分布する逆向き崖の基部に位置し,北東−南西方向に延びる長さ3.0qの活断層である.また,加治川断層は,中条町半山から加治川村横岡にかけて分布する鞍部や逆向き崖の基部に位置し,北北東−南南西方向に延びる長さ6.4qの活断層である.櫛形山地西方断層と加治川断層の間は,胎内川がこれらの断層に直交するように流下しており,胎内川の両岸に河成段丘が発達する.この河成段丘面上には断層崖等は認められない.また,五十公野丘陵東縁断層は五十公野丘陵の東斜面基部に位置し,長さ2.1qで北東−南西方向に延びる.(図5)