今回のボーリングコアの詳細観察の結果を踏まえ,トレンチ調査結果と群列ボーリング調査結果から推定した群列ボーリング測線の地質断面図を作成した.地質断面図を図18に示す.また,各孔の状況を以下に示す.
・各ボーリング孔の状況
[Kz−4孔]
W層上部(深度3.9m)以浅はほぼ水平である.W層上部からX層にかけては深度を増すほど傾斜が急になり,5.5m付近で40゚以上になっている.傾斜はW層下部が30゚程度,X層が30〜50゚である.X層のうちXa層の傾斜は38゚である.
[Kz−6]
地層の傾斜は,U層がほぼ水平で,W層中部が約20゚,X層が約30゚,X'層が約15゚となっている.
[Kz−13]
W層やX層の一部に,傾斜が20゚程度である部分があるが,全体的には傾斜は10゚程度である.
[Kz−12]
地層の傾斜は,U層が10゚以下,W層下部〜X層が10〜20゚程度である.