北側壁面,南側壁面ともWb層及びその上位の地層はほぼ水平に堆積しており,これらの地層に断層活動による変位・変形は認められない.Wc層及びWd層は5〜15゚程度東に傾斜しているが,Xe層がXa層にアバットし,堆積構造が水平に近いので,Wc層〜We層は,断層による変位・変形は受けていないと推定される.また,X層は一部侵食されるが,ほぼ等厚で鍬江層の上面に沿って分布しており,断層による変形を受けている可能性がある.
※1:アバット及び指交:下図に示す(木村ほか,1973).
図001