4−2−1 トレンチ掘削・壁面観察

トレンチ調査は平成12年10月上旬〜同年11月上旬に実施した.トレンチ調査期間中の10月30日〜11月1日にかけては報道陣及び一般に公開した.

トレンチ掘削に際しては,湧水による法面の崩壊が予想されたので,トレンチの周囲をシートパイルで囲み予め水を汲み上げ地下水位を下げることによって法面を保護した.また,トレンチ調査中も継続して,トレンチ内湧水の排水を行った.掘削は重機(バックホウ)によって行い,掘削した土砂は埋め戻しに支障がないように厳重に保管した.掘削面については,地質状況の詳細な観察,写真撮影を行い,地層の堆積年代が測定可能な試料については,これを採取し,分析・測定を行った.調査結果は,縮尺1:20または1:50のスケッチ図にまとめた.トレンチ周辺は,測量によって縮尺200分の1の地形図を作成した.また,トレンチ形状は,測量により縮尺100分の1平面図にまとめた.