(2)平成12年度
平成12年度は主としてトレンチ調査(金山地区)を実施し,加治川断層の最新活動時期,活動間隔,単位変位量等に関する資料を得て,総合解析を行った.調査内容ならびに調査の流れを図3に示す.なお,平成11年度の調査地名“貝塚地区”は,調査地のほとんどが金山地区に含まれることが分かったので“金山地区”に改めた.平成12年度の櫛形山脈断層帯調査の流れを図4に示す.トレンチ調査に際し,トレンチ掘削地点が既存の温泉(貝屋温泉)に近い(約1q)ことから,トレンチ掘削の温泉への影響を評価する資料を得るために地下水位観測と温泉水の湧出量測定を実施した.
また,存在が推定される五十公野東縁断層については,地形測量とピット調査を実施し,断層の実態を把握するための資料を得た.