各地形面の特徴を以下に示す.
Kj − 2 面堆積物(Kj − 2)
Kj − 2面堆積物は,上述した下小中山層を覆い丘陵の北西側に小規模に分布する.本層は,赤褐色を呈する淘汰の良好な中粒砂を主体とし,最下部にシルトを伴う.中粒砂は上部に葉理が発達し,下部は所々礫が混じる(地形・地質写真:地質1−(2),2,3,19,21,25).
丘陵北方頂部付近には本層と基盤岩である流紋岩類を切る小断層がみられる.(地形・地質写真:地質11).
本層は,小松原(1991)のHU面,渡辺・宇根(1985)のSU面,小松原・田中(1994)の五十公野層(横岡層)に対比される.
Kj − 7面堆積物(Kj − 7)
Kj − 7面堆積物は,丘陵西側及び諸河川沿いに広く分布する扇状地,谷底平野等の堆積物からなる.露頭では確認されていないが,礫,砂,シルトからなると考えられる.