断層のセンス……………今回の調査では,断層露頭を確認することができなかったが,断層を挟んで分布するKu − 3面に撓曲地形や,断層西側に分布するKu − 2面に逆傾斜が認められ,地層の分布状況等から西側隆起の断層が想定される.
断層を横断する河川に屈曲等の水平変位を示唆する変位地形は認められない.
平均変位速度ほか………地形面の分布標高,形成年代から求めた鉛直方向の平均変位速度は図4−2−1−1、図4−2−1−2、表4−2−2−1、表4−2−2−2となる.Ku − 3面(8〜13万年前)で0.06〜0.1mm/yとなる.
今回の調査では,単位変位量,最新活動時期等の断層の活動性に関するデータを取得することができなかった.今後これらのデータを取得するための調査を行う必要がある.