(4)放射性炭素同位体年代測定の結果
図2−2−1を見る限り、B−2およびB−3と、B−1の間で、近接する深度の放射性炭素同位体年代値はかなり異なっている。また、B−2の標高−12.375mの試料(貝片)は、層相区分で南陽層上部層の下部にあたり7070±80 yBPの年代を示す。しかし、B−1の標高−13.513mの試料(木片)は層相区分上の南陽層下部層の上部にあたるが、6510±60 yBPの年代を示し矛盾が生じている。この年代差はおよそ500年程度であり、あまり大きな誤差ではないが、ボーリング間の距離も考慮すると、この誤差の原因は堆積環境の違い等によるものと考えられる。図2−2−1 ボーリング柱状図
図2−2−2 名古屋地域の沖積層の基底面等高線図