(2)天白河口断層の形状と累積性

天白河口断層の形状は、主に浅層反射法断面から判断した。潮見町および新宝町のいずれの測線においても、明瞭な反射面の不連続から、北側が階段状に落ちる正断層を読みとることができる。断層面は70〜80゜で、北に傾斜している。潮見町では4条確認され約400m程の幅を持つ。新宝町では2条確認され約200mの幅を持つ。

反射面から読みとれる最大落差は新宝町で約110m、潮見町で約150mと見積もられる。また、東海層群に認められる反射面の不連続は上位のものほど幅が小さく、天白河口断層による変位には累積性が認められる。

図1−6−5

天白河口断層の分布図