したがって、既存資料の収集・整理、重力探査の補足、反射記録が得られやすい海域の音波探査(1測線)を実施することにより、天白河口断層の存在の有無を確認できるものと考えた。実施した調査項目を表1−2−2に示す。また、調査内容を以下に示す。
表1−2−2 実施した調査項目
@既存資料調査
既存資料調査により、天白河口断層及び周辺についての地質分布・地下構造の実態把握と未解明の問題点を抽出するために、関係する論文・文献・地質調査報告書・ボーリングデータを対象とした。収集する文献等については名古屋市の指示する40件とし、整理様式については委員会の指示するところによる。
A重力探査
重力探査により、名古屋港及び周辺の重力異常からの地下構造・基盤岩の分布等を把握するために、既存の重力異常調査の再検討を行うため10点を行った。測定位置・精度等の内容については、委員会の指示するところによる。
B音波探査
音波探査により、マルチチャンネル反射法による海底下の地層の連続性や地質構造の把握、断層の通過位置を把握するために、探査深度300m以上、測線長5kmを行った。